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鵠沼海岸のあるお宅にて

Architecture,Art,Works|2016年07月07日

鵠沼海岸のあるお宅にて、

「サーフボード置場を玄関に作りたい」とのご相談をいただき
サーフボードのサイズが長くて3mもあるので、2階の床を突き抜けちゃいますね~
という話から、
なんなら玄関全体を吹抜けにしちゃいませんか?
とご提案させていただきました。

 

当初は最低限の工事で宜しいとのお話でしたが、
じっくりご夫婦のお話を聞くうちに、
「本当は何か面白いことをしたいんだよなぁ・・・」
という思いをお持ちになっていることが話の端々から感じられ

そこで、自分なりにデザインして提案させていただき、
工事に至ったわけです。

 ncm_2987-1

ドカンと天井はがした様子です。

既存の建物をリノベーションするときは、計画段階で隠蔽部の構造体が見えないので
(おおよその予測はしますが)この状態にしてから、補強方法などを検討します。

 

さて、ここから話がそれます。

実はこの写真ではなかなか伝わらないかもしれませんが
この真っ白な壁と、むき出しになった木材の組み合わせが
個人的にはクリエイティブなテンションがあがる瞬間なんです。
(クリエイティブスイッチと勝手に名付けてます)

無機質な白い壁と有機質な木材とのコントラストが
両者を引き立たせる関係にあるとつくづく感じる瞬間です。
ただ、その二つのテクスチャーがただその辺に並列していればそれで良いかというと
おそらくそうでもありません。

それらが相互に影響しあい、
引き立たせるためのある理想的な造形があるんだと思います。

この写真のその瞬間に、その理想的な造形のほんのひとかけらが
垣間見えた気がしました。

 

このことは、白壁と木材との関係だけではなく
木材のマッスな塊と華奢な鉄の線なんかも同様にスイッチが入ります。

おそらくそのあたりに自分なりのデザインの方向性みたいなものが
あるんじゃないかな・・・

と、

とあるお宅の玄関改造工事で考えました。

 

以下は以前、横浜美術館にて白壁について考えた時の記録写真

NCM_2937-1

 NCM_2904-1

 

紙本

 

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