まずは思い描くイメージをどんな形でも構いませんのでお伝えください。
イメージを共有し、実現に向けてどのようにしたら良いか一緒に考えていきましょう。
この段階では、具体的な建物の形状やデザインを決めていくというよりは、そのプロジェクトに対する想いや、抽象的なイメージをお聞かせいただきたいと思います。
建物とは関係の無いようなお話でも、いろいろなお話をしながら、お互いの価値観や趣味・思考などを確認しあうことが重要と考えています。
また、敷地などの情報が詳細にあれば、あらかじめご用意いただくと、スムーズに次のステップに進むことができます。
建物のご要望と計画地の情報をいただいたら、条件を整理し、どのような建物が建築可能なのかシミュレーションを始めます。
ヒアリングから数週間で全体をまとめて、第1回目の計画案を提出させて頂きます。
通常の戸建住宅であれば、概ね2週間頂いております。
計画案については設計図、模型、スケッチ、見積書、仕様書など、プロジェクトに応じて必要な資料を用意し、ご提案させていただきます。
ここまでは、費用はかかりません。
また、プレゼンテーションさせていただいた内容について更に検討事項などがあれば、できるだけ対応させていただきます。費用が発生してしまう場合はあらかじめお知らせ致しますので、お気軽に申し付けください。
最初のプレゼンテーションから何度かお打ち合わせをし当社で設計させていただく意向が固まりましたら、設計請負契約をさせて頂きます。
設計料(現場監理費用含む)は一般住宅で200万円~。施工も請負わせていただく場合は100万円~。規模、用途によりその都度お見積りいたします。
ここからはより細かな設計へと進んでいきます。(実施設計)
これまで検討したプランを更にブラッシュアップさせるため、懸念事項については細かく調査し、図面や模型などで検証し、ベストな選択肢を見つけ出す作業を繰り返します。
実施設計期間は建物の用途や規模によりますが、最低1~2ヶ月間は必要です。
実施設計がまとまったところで工事費を算出いたします。
弊社は設計と施工の両方で業務を請け負うケースがほとんどですので、基本的には弊社にてお見積させていただいております。
見積算出用の図面(実施設計図)はお客様にもお渡しし、内容のご説明をいたします。
この段階の図面には、ある程度予算オーバーを覚悟で、やりたいものを詰め込んだ内容にしておきます。
全体の工事費が算出されたら、どうしてもやりたいものと、今回は諦めるもの、または替わりにできるものなどを、予算と天秤に掛けながら決定していきます。
工事費算出から予算・建物仕様の調整期間は、最低1ヶ月間は必要です。
工事金額が決まったら、工事請負契約をいたします。
工事が始まると、私たちは定期的に現場をチェックし、設計通り・お客様の要望通り工事がなされているか確認作業を行います。
現場では、職人たちと会話し、計画段階での想いを伝えます。
現場が始まると、各工程ごとに様々な検査を行います。
建物の位置、外形が図面通りになっているかを確認する遣り方検査。
コンクリート基礎の鉄筋が規定通りに配置されているかを確認する配筋検査。
建物の骨組みが完成した段階で柱・梁のサイズ、筋交い位置などを確認する建て方検査。
大工工事が完了した段階で出来栄えを確認する木工事完了検査。
仕上げ工事まで完了したら、すべての事項について確認する完了検査。
このような検査を経て工事完了、そしてお客様へのお引渡となります。
ただ私たちの場合、現場で行うことはこれだけではありません。
大工工事が始まると細部の寸法、出幅、素材などの詳細を多い時では毎日のように大工とやり取りをして、ミリ単位までdetailにこだわります。
この積み重ねによって、出来上がったときの全体の雰囲気がきれいで上品なものになっていきます。
工事完了時、役所検査や社内検査を経て、お客様にも完成を確認していただいたところで建物のお引渡しとなります。
お引渡し時には、建物の細かな説明と設計に関する重要書類をお渡しいたします。
お引渡し後、利用されてからのご不明な点についてもお気軽にお問い合わせ頂いています。